障害者の受け皿、就労継続支援A型の不適正運用と今後。

今回の話は自分が通った道のことを書こうと思います。誰もがそうではないとは思いますが、一意見としてお話をさせてください。

 福祉の理念と、企業現場での現実とのギャップが生み出した深刻な出来事と言えるだろう。 「就労障害者69人解雇へ」 八月二十三日、社会面に報じた記事の見出しだ。
 障害ゆえに働く場所を得られない、あるいは、会社勤めをしていたがうつなどになって働けなくなった人たちの「受け皿」としての機能を託されたはずの「就労継続支援A型…

■就労継続支援A型とは

たぶん、どこでも書いていると思うのでこの辺りはさらっと流します。

比較対象として、就労移行支援と、就労継続支援B型がよく挙げられますので、同じように挙げてみます。

就労移行支援
内容 就労に向けた訓練カリキュラム
目指す先 一般企業、就労継続支援A型への就労
利用料 所得に応じて

(住民税非課税の場合は0円)

賃金/工賃 なし
利用期限 一生涯2年

就労継続支援A型
内容 一般企業よりは、様々な配慮をしてもらえる作業所
目指す先 一般企業への就労
利用料 所得に応じて

(住民税非課税の場合は0円)

賃金/工賃 最低賃金以上。
利用期限 2~3年を目処だが延長あり。

就労継続支援B型
内容 A型よりも多くの配慮がしてもらえる作業所
目指す先 一般企業、A型への就労
利用料 所得に応じて

(住民税非課税の場合は0円)

賃金/工賃 工賃(1日数百円程度)
利用期限 特になし

障害者となってしまった時に、最初に通うのが就労移行支援になると思います。

それでも、就職が決まらなかった場合、就労継続支援A型または、B型に行くというのが一般的な流れになっているようです。

■就労継続支援A型の運用についての通達

こんな通達が、平成29年4月1日から運用されました。

ここで、大きいのは、

(2)賃金について

・生産活動に係る事業収入から必要経費を控除した額が賃金の総額以上となるようにしなければならない旨の規定が設けられます。 

・利用者に支払う賃金及び工賃の額について、原則として自立支援給付から充当してはならない旨の規定が設けられます。

とのことで、賃金は、常に事業収入から払わなければならないとされました。

逆に言うと、今までは自立支援給付という名の税金で、最低賃金が賄われていた可能性が高かかったと言えざるを得ません。

そこで、冒頭にリンクを貼った「障害者の大量解雇」の事態が起こってしまいました。

経営者が逃げたっていうのも大問題ですね。

■障害者ができる事業で黒字になるものには何があるのか?

そこで、こういう疑問が出てくるのです。

○自分のこと

少し自分の話をさせてください。

躁うつ病になってから、就労移行支援に通い、就労が決まったものの、上手く行かずに辞めて、自分をもう一度見つめ直しながら考えてみたら、ADHDの疑いを感じ、この診断を受けました。

躁うつ病の時は、履歴書での「配慮事項」が2つ程度で済んでいたものが、ADHDを加えてみたら、5つ以上になってしまい、まずは治療が先かと思い、投薬治療をずっとやっていますが、一向に配慮事項がなくなる気配がありません。

この間にどんどん体力が衰えています。

A型を週に3回、4時間程度からはじめて、増やしていければ。。という感じでハロワに出向いてみたのですが、この地域では週5のものしかなく、職業紹介を受けられずに、「障害者・生活支援センター」という施設を紹介されました。

しかし、なぜかここでは、就労移行支援を2年使った旨を話したにも関わらず、「別の就労移行支援を勧められる」ということをされました。

ここの施設は、「就労後であれば、もう一度就労移行施設が使える」と主張をしていましたが、役所は「もう使えない」とのことでした。

そして、役所に聞くのですが、全く同じ「障害者・生活支援センター」を紹介するのですよね。。

つまり、ハロワ → 障害者・生活支援センター → 役所 → 障害者・生活支援センター と、たらい回しされているわけです。

役所に、「障害者・生活支援センター」には、就労移行支援を紹介されて、この役所で尋ねていますと言いましたが、結局、次の行動先が担当者が答えられずに終わりました。

役所で聞く制度が絶対ですので、これ以上はどうしようもありません。

じゃぁ、B型行けば? って話なのですが、もらえて1日で1000円行かないそうです。

この辺は田舎なので、都会に出るまでに交通費必要ですし、お昼代引いたら赤字なので、行っただけ赤字になってしまうので、こうやって家でじっとしているのがメインの生活を送っているのです。

○ハロワの求人票から見るA型の職種

よく見るのが、

・バリ取り

・データ入力

・シール貼り

・値札つけ

辺りなのですが、交通費なしなところばかりで、行きづらく、いきなり週5~6の求人しかないですし、尻込みしてしまうのですよね。

一般求人の障害者雇用は、精神にとってはあてになりません。

どう見ても身体障害者向きばかりですから。

このような職で、果たして事業だけで黒字化できているのでしょうか?

例えば時給900円なら、一般的にはその3倍の2700円を1時間で売上げないと赤字になります。

記事には「経営の実態の透明化」を願っていますが、本当にその通りなのです。

適正な運営がされているのかをチェックするのは行政だけれども、今までやってこなかった。

それを働く側から客観的に見る手段がない。

じゃぁ、どこを選べばいいの? ってことなのです。

■A型そのものが危ういかもしれない

障害者の給与が確実に払える事業収入のある事業ってなんだろう..って思っています。

A型のスタッフさんが恐らく仕事の受注すべく、探しに行くのでしょう。

きっちり行政がメスを入れて、どれだけ残るのかが全く未知数です。制度に無理があるって言ってるわけですから。

一般の健常者の社会人はどうでしょう。

年功序列がなくなっていますし、自分の周りでは性別関係なく35歳で左遷かリストラが多いです。

となると、その間にうつ等を患うこともあります。

最近では過労死の話題が新しいですが、サービス残業しつつもうつ病になり、再起不能になって復職できずに別の職、つまりはこのようなA型に行かざるを得ない人もいると思います。

でも、A型がメスが入って事業者の絶対数が減っていくとなると、最後には生活保護に頼ることになります。

生活保護はどこから出ているのか、、 税金ですよね?

国債発行しまくりなので、これでは国が潰れていく方向になってしまいます。

どこで止めることができるのでしょう。

個人としてはどうしようもないので、静観することぐらいしかできません。